上からどんどん描けて、手を入れる毎にリアルになって いく油絵の手ごたえが私はとても好きです。パレットで 直観的に作った色をすくい取り筆先に集中してキャンバスに 色を置いていく時、自分の存在が絵の中に溶け込んでゆく ように感じることがあります。
また昔の記憶の断片が蘇っ てきたり、もっと日常些末なことについて心の整理をつけて いることもあります。時間がカチカチと私の頭の上を流れて いて同時にしっとりとした世界に身を置いている感覚、 これが私の絵を描く理由の一つであるのかもしれません。
アトリエはそんな時間を私に与えてくれる大切な場所です。
先生からのアドバイスは絵を描く方法だけでなく、
モノの見方、絵の作り方について気付かせてくれます。
最近はマチエールをつけたり、グレーズをかけたり技法に
ついても興味が出てきました。絵具の名前も少しずつ
覚えたいとか、美術史についてもっと知りたいとも。
アトリエで開かれるワークショップにはそんな好奇心に
応えてくれる企画が多く、できるだけ参加するように
しています。この夏の講座にも参加する予定ですが
今からとても楽しみにしています。
■プロフィール■
1974年 愛媛県生まれ
2011年8月 おも入会 エビスとかけもち中
「とり展3」 9/13~15に出品します
※プロフィール写真:デザインあ展より