【2016　12月】長峯　道代さん（エビス／銅版画クラス）

私が初めてアトリエエビスを訪れたのは今から１３年ほど前でした。
見るばかりでなく、自分で絵が描けたら楽しいだろうな、と思い１から絵を習い始めました。
長髪のロックシンガーのような先生に鉛筆の削り方から教えていただいたことを覚えています。

その後、油絵という未知の素材と格闘し、キャンパスが暖色になったり、寒色になったり、
行ったり来たりを繰り返し、完成まで長い時間を要しました。
先生のお話しは時に難解でしたが、宇宙や神経のことなど大変興味深く面白かったです。
同じ教室の中で各々が自分の作品に没頭している、自由で緊張感のあるアトリエの雰囲気が 心地よく、毎週通うのが楽しみでした。 

転居のため、一度アトリエをはなれましたが、遠く関西から猫展に出展したこともあります。搬入、搬出など、迷惑をかけてしまうのでは、と心配でしたが、 明るくあたたかいメンバーのみなさんと終始賑やかに楽しく参加することができ、感謝しています。 展示された自分の作品を見るといつも後悔と恥ずかしさを感じますが、それがバネになり、 次の作品につながっていくと思います。 この秋より８年ぶりに復帰しました。

以前、ワークショップで体験してから気になっていた銅版画に挑戦しています。
長谷川潔に憧れ、メゾチントという技法で制作を始めたところですが、
あの漆黒を作り出すには大変な集中力、忍耐力が必要だということがわかりました。
頼れる先生、親切なスタッフの方々にお世話になりながら、楽しく続けていけたらと思います。

プロフィール
長峯道代

千葉県出身
好きなモチーフは猫です。