■2013年7月に掲載された記事になります。
みなさん、こんにちは、 木下令子です。
私のアトリエは小平にあります。 窓の外には、梅畑と栗の木が広がっているのどかな場所です。
「なぜなにもないのではなくなにかがあるのか」
2013年 アクリル, 布 152.0×184.0cm
学生の頃、よくルールのない自由な旅をしていました。
その経験からか、私の制作は、ぼんやりと少し離れた場所を
思い出す事から始まります。通り過ぎた風景、出会って別れた人達、いつかのお日様の光。でも、少しだけ記憶は褪せていきます。新しい風景がレイヤーとなり重なって、様々な色に取り込まれていきます。角度が変われば少しだけ違って見える玉虫色の様な記憶です。時間差を持った色は、複雑に混ざり合って蓄積される様になりました。私はスプレーで絵を描きますが、霧状の絵の具で描く事は、遠い地に思いを馳せ長いトンネルを潜り抜けてだんだん光が見えてくる感覚に似ています。
制作は、技術だけではなく感覚というものが育っていくものです。 10月19、20日のスケッチ旅行に参加します。これから色んなお話をしながら一緒に良い作品作りをしましょう。 楽しみにしています。どうぞよろしくお願いします!
≪プロフィール≫
1982 熊本県生まれ
武蔵野美術大学大学院造形研究科油絵コース終了
クジラが大好きです。
趣味は、植物や音楽、旅行、画集や冊子集めです。
サイト:reikokinoshita.tumblr.com
≪木下講師も行きます!10月スケッチcafe♪≫
【日程】10/19(土)・20(日) 1泊2日
【場所】初島(熱海から船で25分)
【テーマ】海を描く
【講師】高堀講師・渡辺講師・木下講師