【2015 3月】 蛤谷可乃アシスタント
(オモ/日本画クラスアシスタント)

皆さま、こんにちは。2015年2月より
月、木、日曜日の日本画・和水彩クラスで
アシスタントをさせて頂いている蛤谷可乃です。

私が初めて日本画に出会ったのは、両親に連れられて見た2、3歳の頃です。
幼い心に余白の美しさや色彩の鮮やかさは、強い印象を残しました。
日本画は長い時を経て、日本の文化として完成したもので、未熟な私が必死で追いかけています。

「清晴」熊谷草F6_02   「景」筍F4_02

学生時代を過ごした沖縄は、伝統文化が生活に溶け込んだ場所でした。
三線の音色に合わせて踊り、日差しの色、海や緑の青さを紅型で表現する琉球文化に触れて、
自分の周りにも大切なものがあることに気づきました。
私はまだ表現する道を模索中ですが、身近にあるものを描くように心がけています。
そして、師から受け取った言葉である「向き合うこと」が、
今でも制作をする上で大きな課題となっています。
どんなものにも向き合える自分でいたいと思います。

harukuru

日本画は画材の特性上、制約が多く、絵具も一色ずつ手で作らなければいけません。
時間の流れが早い現代で、時代から逆行した存在とも言えます。
それでも、一色ずつ作った色は、作ったその人の色であり、スケッチから骨描き、
地塗りと過程を踏んでいくことで、画面のモチーフが自然に自分の中に入ってきます。
そんな日本画の不思議な魅力を、これからも皆さまと共有していきたいと思っています。
そして、画面に向かう時間が楽しい時間となるようにお手伝いしていきたいです。
よろしくお願いいたします。

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蛤谷可乃

1977年東京都生まれ
沖縄県立芸術大学 美術工芸学部絵画専攻

日本画コース卒業

趣味 着物、陶磁器、韓国語